人間はもともと蛆に起源を持つもので、その蛆というのがぞっとしない単純極まりない管であり、中身は空っぽ、あるといえば悪臭を抱え込んだ虚ろな闇ばかりなのだ、という自らの考えを彼は打ち消すことができなかった。--- プラトーノフ
2007/08/14
L'autre bout du monde virtuel N2「自由の館へ」ようこそ
緑=自由/黄=そこそこ自由/藍=不自由
L'autre bout du monde virtuel N2
非政府系非営利団体にも色々と毛色がある。
例えば、旧ソ連地域の、しかも地政学的戦略拠点と言える地域で活動するアメリカ系団体「自由の家」。
1941年にルーズベルトの肝いりで創設された非営利シンクタンクだが、その主な支援元は合衆国政府。
したがって、その外交政策には親近性が極めて高い。
その幹事を務めるピーター・アッカーマンはスティーヴ・ヨーク監督の「Bringing down a dictator」の制作にも手を貸しているが、
このドキュメンタリーは各国の学生運動家に見せるためのプロパガンダ用に現在も使用されている政治映画(この模様はフランス人ジャーナリスト、マノン・ロワゾManon Loizeauのドキュメンタリーで確認できる)。
ちなみに、歴とした反ナチ・反共団体でありながら、民族分離の巨壁を立てるイスラエルに対するその年次評定は「ランク1」(=自由な国)。このような怪しい資料が議会などで利用されるのを見て、非政府・非営利という言葉に違和感のない者は恐らくいないだろう。
そのミッションは次のように宣言されている:
「「フリーダム・ハウス」とは、世界における自由の拡大を支援する独立系非政府団体である。自由が可能であるのは唯一、政府がその自国民に対して責任を負う民主的政治システムにおいて、法の支配が広く行き渡り、表現・連帯・信仰の自由、さらにはマイノリティや女性の権利が保障される場合においてである。
自由は最終的に、率先して事に当たる勇敢な男性・女性の行動にかかっている。われわれは非暴力的な市民のイニシアティヴを、自由が否定されていたり、あるいは脅威にさらされている社会において支援し、すべての人々が自由である権利を脅かそうとする思想や勢力に反対する。フリーダム・ハウスは、分析・擁護・さらには行動することを通じた自由・民主主義・法の支配のための触媒として機能するところのものである。」("Mission statement")
http://www.freedomhouse.org/template.cfm?page=1
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